基本雑記

日記ブログ

貞子vs伽椰子

Amazonプライムに入っていたからみた。けっこうおもしろい。元から無茶なお題設定なので話に多少無理があるのは全然許容範囲だし、白石監督お得意の霊能力者の格とキャラの立て方も(最初に真っ当な霊能力者を出して、その次に真っ当な霊能力者が力を信頼する無法者霊能力者が出てくる。最初に真っ当な霊能力者が死んでいるので普通にやり方にこだわらない無法の能力者が出て来るのに異常に説得力が有る)やはり抜群にうまい。名前が一人もわからないが女優もみんな美しい。

と、なかなか満足したのだけど、まあやはり元々両者が戦うことを想定していないので、何がどうやって戦っているのかわからない、勝ち負けの判定もよくわからん、というのは若干つらい。その辺をはっきりさせすぎてしまうとただのモンスターバトルになってしまう(後半はもう怖くもなんともないのでモンスターバトル化してるけど)のがなかなか大変だなあと。ただ、出来る範囲の中でうまくやった作品だなとは思う。

一方で思ったのは、両者の本質はやはりその「人間をあるルールにそって呪い殺す」という行為に宿っているのだから、お互いがお互いのルールを拡張し、全人類の呪殺レースをやる方向性のvsも見たかったなと思った。いったいどちらの怪異が人類を効率よく殺し尽くすのか?? その可能性としてはたとえば動画をネットにアップロードした──という本作中の行為でも示唆されていて、貞子はネット時代に適応した形で広がっていく余地は残っている。家の方はちと難しいけど、まあ別になんでも理屈をつけようと思えばつくれるでしょ。家が解体された結果日本全国津々浦々自体が家になったとか(これは厳しいな……)。

人類が次々と呪殺されていくカタストロフがみたいよーーーー(今の予算じゃ無理だ……)

リトルウィッチアカデミア

netflixに入ったので興味があったリトルウィッチアカデミアを今更観ていたのだけど、これがもうめちゃくちゃにおもしろい。魔法の存在する世界で、日本人の女の子が有名な魔法学園に入学する──という王道魔法学園物の展開ではあるものの、科学によって魔法の有用性と力そのものが弱まっている世界観設定と全体を通して流れる、伝統/現代性の対立軸がまずぐっとくる。中心となる女の子はやっぱり何らかの意味で才能がある子なのだけれども、そこはやっぱりトリガー主人公なのでどこまでも力強く、文系というよりかは全てをパワーと直感でなんとかするタイプでそれもまた良い。

一話ごとに作品/世界観、キャラクタの内面を丁寧に掘り下げていく脚本の仕事は見事というほかない。この数年、脚本の優れているアニメが増えてきている印象があるけれども(今期僕が他に見ているアニメだと正解するカドとか)、本作は中でも安定感が抜群に高いですね(まあ、本当に稀にひどい脚本だなと思う話数があるのだが。キルラキルとかトリガーの他の作品と比べても優れていると思う)。キャラクタは基本的に内にも外にも敵をつくらず、みなそれぞれの判断に従った結果敵対/協力関係にわかれる、といった塩梅で(それが特に現れているのはライバルキャラとして主人公に対立するものの、常に意見の正しさが担保されてきたダイアナの描き方だと思うが)そのバランス感覚も素晴らしい。

まあ、そうした全てをさしおいても作画が凄い。魔法が入り乱れる画面がひたすらに賑やかで楽しいのと、派手な動きが凄いのはわかりやすいが、それ以外のちょっとした仕草で、「ここまではやるだろうな」という想定を一歩も二歩も越えたところまでぐっと踏み込んで作画してくれるんだよね。それはアニメ版の前に公開された短篇版、劇場版でも同じことだけれども。画面を見つめているだけでひたすらに楽しく人間に嫌なやつはいないし、主人公の女の子はどこまでも真っ直ぐで、もう完全無欠におもしろい作品なんだよなあ……。
www.youtube.com
あと二期はOPが最高。

いろいろ

仕事ではなく日々の娯楽を効率化するプログラムを書いていたら半日ぐらい使ってしまった。原稿もそうだし、仕事でやってることと家でやってることがたいして変わらないのでなんか一日中働いている気分になってくるな……。とはいえ業務の方はやってることもだんだんスライドしデータコンサル系の仕事を振られるようになってきている。Rubyで情報をクロールし機械学習やらdeep learningを使って分析/意味付けしTableauやらでそれっぽく理屈をつけてだまくらかすということを適当にやっているが趣味の方でいかせそうなのは機械学習とかかね……。いずれ自動でブログも書いてもらいたいところであるが、うーん。

書評だと今は6割は自動生成でいけそうな気がするけど、4割ぐらいは厳しいかな……。ブログで書いている書評はだいたいフリースタイルで書きながら「そういえばアレについては書いておきたいな」ということを考え、それを書き書きしつつもう書くことがなくなったらまとめ、という感じで、「そういえばアレについて書いておきたいな」を事前にまとめてある程度整形しておけばそれっぽい形にはなるかもしれない。あらすじも同様に自動生成できるはずだが、いかんせん事前の準備をすることを想定するとほとんど差がなさそう(本そのものを読み込ませてあらすじを作成するならともかく、本のデータなんか持ってないのでそれは無理だ)

あらすじとか過去作品の系譜とかの客観的で変わらないデータを扱う大部分は自動化で処理できるはずだから、仮に書評という文化が残るとしたらそれは「評」というよりかは主観的な感情の動きの実況──つまりはただの「感想」みたいな方向かもしれないなと思う。個人的に僕はいつも書評を書いているというよりかは未読の人間が読んでも特に問題ない「感想」を書いているつもりだから、その流れなら特に何の問題もない。

BLAME!

おもしろかったんだけど、だるいアニメでもある。モデリングは良いし、アクションもいいんだけど、1時間45分の映画作品として『BLAME!』をまとめるために電基漁師らの物型に霧亥が関わる、みたいな構成になってしまっていて、それがまあ好きではない。脚本は電基漁師らの物語としては手堅くまとまっていていいんだけど、どう考えてもこいつらの生死は本筋とは関係ないし、こんなやつらが何人死のうが生きようがどうでもいいんだよなあ……と思えてきてしまった。そうなるとドラマにまったく乗れないんだよね……。

脚本はシンプルはシンプルなんだけど『BLAME!』に求めていたシンプルさっていうのは単純に都市構造体を放浪しつづける、複雑な構造体を霧亥の重力子放射線射出装置が穿って見事な穴を貫き通す──というものであって、ゴタゴタした人間ドラマをやられるとそういうのは別の作品でやってくんねえかな……といううんざり感が募ってくる。いや、これはこれでいいんだけどさ、BLAME!の名前はできればもっと小さくしてほしかったな……というのが正直な感想。あとBGMのつかいかたもまるで好みではない。30分だったらこれでよかったし、さらにいうならこれってこのあとの物語の「前兆」でしかないから、ここで続きも発表されずに終わるんだったら作品としては評価できんね。

春アニメ

一話をみた。いちばん期待しているのは野崎まど脚本の『正解するカド』

Re:CREATORS

異世界っぽいところからきたファンタジック人間が、現実にきて現地の人間とここはどこなんだーぶっ殺すぞーみたいなかったるいやりとりを一話で時間をかけてやっていててかなりうんざりした。こんなんで大丈夫か……2話は見る予定なし。

サクラクエスト

町起こしアニメなんだろうか……。題材の時点で惹かれず、キャラも特に……(髪がピンクで就活とかやられても困るし……)2話は見る予定なし。

正解するカド

一話時点ではさっぱり判断つかないが第0話(話はまったく動き出さない、前提となるエピソード)からはじまる構成がしっかりと話をつくっていくぞという宣言のようでなかなかおもしろい。少なくとももう少し見る。

ほかなんかみようかなあ。

慣れてきた

さすがに3年近く雑誌や新聞で原稿を書いているといくらか慣れてきた。

ブログだけでも10年書いているが文字数の制限がある媒体だとかってが全然違うので、そんだけ時間がかかってしまったのだろう(僕が単に下手なのもあるけど)。340字、800字、1400字、2800字とそれぞれ依頼される文章量が違えばそれぞれ必要とされるテクニックも違ってくる。情報量を圧縮し、無駄な言い回しを避け、何について書けばいいのか、という判断をする基準が自分の中にできてきたのだ。

この文章を圧縮し、無駄な言い回しを避けるテクニックって、どうにも言語化しづらい。ぱっと文章を読めば具体的に指摘することは容易いのだが、普遍的な法則として抜き出そうとするとどうだろうなあ……。意味が同じことをいってしまっている箇所は取り除くとか、過剰な装飾や取り除いてしまっても文意と文章のリズムが変わらない部分は取り除くとかいえるけど、結局重要なのはその判断(何が無駄で、何が過剰な装飾で、何がリズムなのか)を的確にすることでそれが難しい。ここはもう経験知の部分だろう。

あと雑誌で書き始めて僕がわかってなかったなと思ったのは、ブログだとそれを観ている人は検索できるわけだから、情報をある程度放り投げられるんだよね。著者は○○さんです、で終わらせても、興味を引けたら勝手にその人はググるでしょ、と判断しても問題ないわけで。でも雑誌だとそういう前提(にしてもいいこともあるけど)はあまり使わずに、紙面で完結するように情報を組み立てる必要がある。最初は雑誌でも興味さえ惹ければ読者は勝手にググるんだから余計な情報はできるだけ省きたいと思っていたけれども、最近はそうでもないのかねと考えるようになった。

他にもいくつかブロガーが原稿書く上でのつっかかったところがあるけれど、いずれまとめてみよう。

行動力

僕は決して行動力(何かをやりたい/やってみたいと思った時にそれを実行にうつす頻度の高低ぐらいの意味)が高い方の人間ではないから、行動力のある人間には憧れているところもある。ビジネス書とかでは特にそうだけど、書いてあることはほとんど変わらなかったりするので、後は実行するか否かしか成功可否を決めることはない、みたいなことが結構ある。そこででもああいう問題が、こんな欠点が──とためらっているとできないわけなので、そこで実行してしまえると強い。

身の回りでもなんか一冊二冊起業の本を読んですぐに起業してしまう人とかがいて、おお凄いな──と思ってみているのだが、やっぱり1年間ぐらいで会社を潰していたりする(最近も一人いた)。というより「そりゃ無理じゃろ」みたいな状態で起業して目当てにしていた事業が案の定潰れて立ち行かなくなったりなので当然の結末といえる。もちろん本人はショックを受けているし借金だって背負っているパターンもあるしでなかなか大変だなと思うわけではあるが、それはそれで経験のひとつだし、続けていけば成功する目もあるかもしれない。

そういう時に思うのは「この人の横に、ちゃんとした行動力のない石橋を叩いて渡るタイプの人間がいればまた結果は違ったのかもしれないな」ということと、行動力が高いのはいいけどその場合でも最低限のリスクヘッジをしておかないとまったく意味がなくなってしまうな、ということで、別に何も珍しいことをでもなんでもないのだけどそういう基本が大事だなと思うのであった。まあ、借金しまくって会社が潰れたらもう終わりですみたいなのはやっぱり無意味だよね。起業がどうとかに関わらず重要なのはうまいこと失敗する方法、失敗を最大効率で次に活かす方法なんだけど"うまい失敗の仕方"はあんまりノウハウとして広まっていないようにも思う。