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基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

バックボーンを見逃したくない

仕事の話を書こう。

普段は別の仕事のしごとをしているのだが説明会の時だけ面接官になる。

面接官をやっていると学生の話をよく聞くのだが、メモをとらないと何を言っているのかすぐに忘れてしまう。まあようするにその言葉に意味が無いからなんだけど。基本的にみんな自分のなんとなく希望する業界でなんとなく情報サイトに上がってきたところに応募しているに過ぎないんだから。大企業ならまだしもうちのような就職情報サイトに載せているだけの中小企業だったらそんな人しかこなくて当たり前なのだ。

で、そうやってどこでもいいけど上の方にあったから決めたみたいなのが決め手だと、志望動機はどんなに取り繕っても一瞬でそれとわかる人達が多すぎるのがつまらないんだよねえ。バックボーンがない話はつまらないのだ。歴史の年号をその後ろにある背景や物語をなしにただ覚えろと言われているようなものだ。憶えられるはずがない。

だからせめて志望動機を創る時は、仮にもその業界を志したんだから何らかのきっかけがあったはずで、なんでもいいからそのきっかけを種にしてバックボーンがなくてもいいから少なくともそれに類似したものが感じられる物語を作ってもらいたいと思うんだけどそれも別に本題ではない。そもそもそんな器用なことができるやつだったらとっくにもっといいところにいっている。

じゃあなにが言いたいのか。僕も書きながら考えているのだが、「そことは別の場所の能力をどう見極めるのか」ってところが難しい。なるほどわかった。君には志望動機を創る才能はまるでない。うちの会社にきたい理由もほとんどないこともとっくに知っている。じゃあ、となったときに僕が知りたいのは「じゃあ君のボテンシャルはどこにあるんだ」という話である。

たとえば僕だって就職活動をしていた時はそんなふうに薄っぺらなバックボーンがない話をしていた。だからめちゃくちゃ落とされたし、かなり不貞腐れてヤル気も失っていた。だが僕には確信があったのだ。自分は少なくとも誰も持っていない凄いものを持っていると。それはたとえば好奇心だったりその頃から大量に読んでいた本からくる知識だったりした。滅茶苦茶な天才だとは微塵も思っていなかったが、少なくともどんな場所に行っても平均的な学生よりは上の働きをする自信があった。

僕にはたしかにバックボーンがあった。それは面接のような短時間で言えるものではなかった。ディスカッションなどでも無理だった。しかし僕はそれをどうやって話に持ち込んだらいいのかもよくわからなかったし、つなげかたもよくわからなかったし、そもそも関連性なんてないと思っていたがそれは違うのだと面接官をやってわかる。もちろん就職情報サイトで適当に説明会に出た、弊社に興味が無い人間なんてはなから必要ないのかもしれないが、だからといってばっさり切るには面接官というやつは暇すぎる。

僕が面接でなんとかして確かめたいと思っているのは、そのような鉱脈があるのかだった。志望動機はでっちあげで気に入られることを言うのは難しいのかもしれない。だってそこにはバックボーンがないんだからてけとーなその場凌ぎの誰にも記憶されない言葉しかでないのは当たり前だ。でもひょっとしたらその人にも巨大なバックボーンがあって、それだったらいくらでも情報を引き出せたのかもしれない。おもしろいとおもって仕事にいかせるかもしれない。

そういう短時間のお決まりでは見えてこないバックボーンを見逃したくないと、最近面接をしていて思うのである。