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基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

だから僕は、Hができない。

適当に読んでたら最新刊まで読み終えていた。どうもアニメになっていた作品みたいですね。

凄まじいタイトルに表紙で嫌悪感をもって見ればいくらでもげっそりできそうなパッケージだが、物語の運動自体は真っ当に進行していく。死神が普通に日常世界に存在する世界で、なんか色々あってエロい主人公に魔剣っぽいものが刺さってエロい力を吸い取られながら美少女で名門出の死神と居候する(適当)。女の子の死神と特異者と呼ばれる英雄っぽい人を探して(ほとんどいない)、専属契約(死神が人間と契約してエナジーっぽいものをもらう)をするのが作品全体を通した目的だが、なんか敵がいっぱい出てきて主人公がエロい力を覚醒させて魔剣を操って闘う。

よくあるジャンプ的バトル漫画で、主人公の覚醒方法がエロい気分になった話というといちばんシンプルだろう。これが馬鹿馬鹿しいのだが、覚醒方法がそもそも馬鹿らしいためにシリアスになりすぎず、コメディによりすぎることもなく、なんとも微妙なバランスを保っている。物語の盛り上がりは単純に「どれだけエロい気分、シチュエーションに遭遇するか」に比例していき、危機一髪な状況が大抵巻の終わりに起こり、主人公がかっこいいことをいったりエロい目にあったりしながら敵を覚醒して倒す、その繰り返し。

覚醒方法が「エロい気分が高まったら」なのはなかなかおもしろいと思った。物語の盛り上がりを恣意的に作りやすいのだ。これが「これこれこういう条件が必要で」「回数制限があって」「代償が」とかうるさい事言い出すとむやみに覚醒もさせられないわけであって(HUNTERXHUNTER的な真逆の楽しさもあるのだが)、めんどうくさいし場合によっては設定によって盛り上がりに欠けることもあるだろう。エロさだったらそれを調査するのは容易であり、ようは作中湯水のように湧き出る主人公に惚れる女の子たちが恥ずかしさを乗り越えればいいのだ。

バトルで盛り上がり、ついでにエロいシチュエーション的にも盛り上がっていくわけであって、うまいもんだなあと思うのである。意外とおもしろい世界設定とか、各巻冒頭で繰り広げられるわざとらしすぎる「これまでの解説」や、週刊連載的な「ヒキ」を徹底してやっているところとか、総じて全体的に「読者を楽しませよう」とする気持ちの感じられるシリーズで、僕はなかなか好きな作品です。