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基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

世界征服をする理由

ささみさんがんばらない4巻はなかなか面白かった。敵役として世界征服を目論む奴らが出てくる。あまりにもべたべたな目標で、むかしはよくあったのに最近はめっきり見なくなってしまったような気がする。なんでだろうね。理由としては簡単で世界を征服したって何にも良いことなんてないってことだけど。征服して、それでどうするの?? という部分への疑問が大きくなってきたんだろう。とはいってもこうしてささみさんにも出てきたように今尚各所で世界征服系の悪役は生まれている。

世界征服系の悪役は便利なもので、それと対峙する側は必然的にそれだけの責任と葛藤を引き受けることになるわけでドラマになる。俺の拳に世界の命運がーー!!とか燃えるし。野望としてもデカい。敵もそれだけの格を備えているように見えてくる。結局ヒーローのかっこよさとは対峙している敵の強さ、かっこよさに比例して高まっていくのであって(人類の敵が踏み潰せば死ぬアリだったとしたらヒーローなんてこの世には必要ない)、物語において敵の存在とは主人公より重要であるといえる。

そうはいっても単に「世界征服じゃー!!」といっても「はぁ?? なんで??」としか思えないので「納得できる世界征服の理由ってなんなんだろう」と考えてみたいわけだけど。ささみさんがんばらない4巻では敵が世界征服とか言い出した時は笑ってしまったけれど、その根底にあるのが神々の紛争なので割合納得がいった。八百万の神が支配する日本においてキリスト教徒が一神教に染め上げてやろうとするのだ。その為に世界を征服しようとする。

宗教とか思想は便利なものでその為なら人を殺すし世界征服して布教したくなってもおかしくないよね、っていう理由付けとして便利なところがある(ちょっとささみさんの文脈からは外れるけど)。世界征服をしたいその他の納得できそうな理由ってなにかあるかなー。思いつかないよ。

あとはファンタジーなら世界を征服する理由を割合簡単に「世界設定」の側に押し付けて合理化させられてしまうので反則気味だけどこれは納得しやすい。ドラクエの魔王とかね。ゲームといえばファンタジーでありファンタジーといえば魔王であり魔王といえば世界征服なのだ。あとはジョジョのディオみたいに「下等な人間ども」みたいな人間を下にみる異種族を設定すると世界を征服したくなる気持ちもわかるかもしれない。僕だってゴリラに支配された世界だったら「ふざけんな! こっちのが上等な生物じゃわい!」と世界を支配したくなると思うし。SFに眼を向ければ「資源」とかが最たるものだろうか。

ここで疑問に思ったのは「どんな理由だったら世界征服する理由になるか」だったのだけど、世界征服をする上での困難だとか、支配の定義、悪の定義とは何かっていう根っこのところの話は3年前に岡田斗司夫さんの『「世界征服」は可能か?』で読んだのを思い出しました。⇒「世界征服」は可能か? - 基本読書