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好敵手オンリーワン1:至道流星作品はどのシリーズも一冊目で満足してしまう件について

至道流星のシリーズはちょびちょび読んでいるがどれも一作目を読むとそれ以降には興味がなくなってしまう。それはひとえに構造が単純なせいだろう。もともとビジネス書を書くつもりで書いたら小説家になってしまったような人だから、本筋としてはそれでいいのだろうけれど物語として読もうとする読み手からしてみればちょっと微妙だ。

桜月神社の一人娘、桜月弥生。天都教会の一人娘、天都水貴。近隣でも有名な美少女二人と孝一郎は幼なじみである。家族のように仲良く過ごしていた三人だが、孝一郎の不用意な一言をきっかけに、二人はことあるごとに対抗するようになる。テストの点数、体育の授業、ラブレターの数まで、ありとあらゆることで勝負を繰り広げる。そんな不毛な争いに審判役としてつねに巻き込まれる孝一郎だが、二人を止めるためのとっさの一言から、さらにやっかいなことに。それは「どちらの家がより資金を増やせるかを勝負する」というもの。賞品は―「孝一郎を一生奴隷にする権利」!!それなのに二人の事業をそれぞれ手伝わされる孝一郎の運命は。

講談社ラノベ文庫から出ている『好敵手オンリーワン』シリーズも一作目を読んだ時点でだいぶ満足してしまった。コンセプトは税率が低い宗教法人が許されている33の事業の中から喫茶店をやることにより、低い税率で儲けを出すにはどうしたらいいかを模索していく感じ。そうか、宗教法人って事業も許されているんだな。それで人を集めて税がまったく掛からないお守りを売ったり、お賽銭を増やしたりするのは確かに理にかなっている。

神社と教会の娘が一人の男をとりあって事業を展開させていくのも面白いけれど、でもまあそれだけなのだよね。構造が単純っていうのはそういうことだ。この後も結局二人の女の子が男の子をとりあって宗教法人を使ってできる斬新なビジネスモデルを繰り出したり厄介事に会ったりしながら仲を深めて金を儲けていくのだろう。

仮に違う展開をむかえて構造の転回をしたとしても、一作目の時点でそう予測させてしまうところが満足してしまう由来なのであった。一作目としてはどれも本当に面白いんだけどね。