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基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

いわゆるハーレム作品に共通する変数について

『女子モテな妹と受難な俺』を三巻まで読んで思ったこと。女の子がいっぱい出てきて主人公がハーレムになって妹が兄貴に惚れているといういっぱいこの手のラブコメを読んできたわけですが、人気があるジャンルなだけに多かれ少なかれこうした要素を持つ作品が増えてきて、構成要素のほとんどはもはや方程式化されており後はどう差別化をはかっていくか、という勝負の世界になってきていますね。

たとえば。

ハーレム化して物語を続けるためには主人公の男の子には女の子が苦手でいてもらう必要がある。もしくはトラウマがあり自発的に近づけない状況。もしくはそれに類似する状態が好ましい。もちろんこれはどの作品も違う理由をつけてきます。妹にプロレス技をかけられてトラウマだとかのトラウマタイプ(体質タイプともいうか)、もしくは女に堕落するなんていかんという思想を持っていたり、女子モテな〜にみられるような主人公が仏教を信仰して思想から雑念を追いだそうとするタイプとか。

あとは女の子が勝手にガシガシ告白するタイプでも物語が前に進まざるをえないので、まあこれもまた大雑把に言って女の子の方を性格的に引っ込み思案にするか、何らかの設定を組み込んで告白という手段を縛っておく。そうするとその手段を縛っている要因の排除ということで話が何巻分かひっぱれるわけです。いってみればこれは変数に何を代入するかという問題で、ラブコメハーレム作品はこの変数がほとんど決まっている印象というのが言いたかったわけです。

あとはまあざっくり適当に問題を起こしたりイベントを起こしたり新キャラを増やしたりして惚れさせていけばOK! なわけですがそのイベントをどうするのかが主な作品ごとの違いでラブコメ以外に他のテーマを組み込んでみるとか(冴えない彼女の育て方の同人ゲーム制作、さくら荘のペットな彼女の創作荘)あるいは単純にキャラクタの過去のトラウマとかそういうのを関連づけてやっていくとか。

『女子モテな妹と受難な俺』でいえば女子にモテる妹に寄ってくる女の子がいつのまにか主人公である兄の熱意に惚れていくのが大雑把な流れですけどそうするとイベントを起こすのがけっこう難しい。日常ってそんなに問題が起こるわけでもないし。結局なんだかよくわからん不良とかレイプ犯みたいなのとかが突然出てきたりして微妙な話になったりする。

イベントの起こしやすさとかは基本的に初期設定に依存しているのでハーレムラブコメであれば最初の初期設定をみただけである程度どれぐらい考えこまれてつくっているのかはだいたいわかるようになってしまった(なんかまったく正しくない楽しみ方のようだが)。やはり別にちゃんとテーマを持っている作品の方がしっかりしていて強いと思うのだが、いまだにただの日常的なキャラクタイベントで引っ張っていく作品の人気も後をたたず、ひとがどこに注目してみているのかを考えてみたい今日このごろ。

ちなみにテーマをもたせると物語的にキャラクタをハーレムというほど肥大化させられないので、二人もしくは三人程度のヒロイン制度に落ち着く傾向があるようにみえる。単純かつ当たり前な話だがキャラクタを増やせばテーマがもたせられなくなり、テーマをもたせるとキャラクタを増やせなくなる。ここまで書いてきてハーレム作品とは何かを特に考えていなかったけど、まあヒロインが2人か3人以上ばらばらと出てきて主人公にほれたはったが物語の主軸のひとつとして書かれる作品というぐらいでいっている。

まあなんかこういうちみっちゃい物語力学みたいなものがいくつもあるものだと思う。いつも書いていることのまとめみたいな内容だがちょっとずつ前には進んでいるような気がする。