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基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

にっき

昨年のほんの3ヶ月ぐらい個人的にラノベブームがきて、その3ヶ月の間だけで300冊ぐらい読んだのだが、その頃読んだシリーズ物がどんどん続きが出ていてまったく追えないし、そもそも追う気にもならないような状況。いくらなんでも3ヶ月で300冊は読みすぎた。その結果本屋に行くたびに「あ、これ新刊が出ているのか……」と気付くのだ。あと単純に描写が気に入って読んでいたとか、ストーリーが気になって読んでいたというよりかは手法的なところがおもしろくて読みあさっていたので物語の行く末とかはどうでもよいのであった。

たまに作家になると他の作品が純粋に楽しめなくなると言っている方がいるけれど、おんなじ感覚なのかもしれない。新しいアイディア的な部分とか、話の進め方とか、ジレンマの生み方、その焦らせ方の技術とか、テーマの絡ませ方とか、そういうことばっかり気にしていると「◯◯というキャラクタが今後どうなるか気になる」とか「誰とくっつくのか気になる」などと思わなくなってしまうのだろう。

というわけで今は洋書を読むのに忙しいのだ。シェリル・サンドバーグのLean inを読んでいるのだがこれが面白い。Lean inの意味はさっぱりわからん。文脈から判断するとなんか意識を向けるとか、向きを変えるみたいな、まあとにかく意識を前に持って行こうぜみたいなニュアンスで使われていると思うのだが、よくわからない。Facebookのナンバー2として知られ、かつてGoogleで重要なポストを担っていた(具体的な役職は忘れた)女傑で、世界で活躍している女性ランキングみたいなのでたしか15位ぐらいだった。オバマ大統領夫人のワンランク上。

内容はといえば、自伝のような、社会学の本のような。自身がいかに自分のキャリアを積み上げていく上で、女性であることがハンデになったか、今の社会で女性が働くというのがどういうことかについて語っていく。生まれながらの性別にたいするステレオタイプで周りの扱いも、本人の意識すらもそのステレオタイプの中におさまってしまう。女性はその力を、もっと解放すべきであって、男性もその手助けをしてほしい、ということが繰り返し語られる。

さすがのFacebookGoogleでトップはってきた人だなあと思うポイントが引用や数字が具体的なところで、単なる印象論や自分だけの経験を元に書いているのではない。具体的な統計や、調査に基づいて女性が押し込められている現状を語っていて、「女性の仕事環境と、これから」の本として読んでも非常に優れた内容になっていると思う(まだ読んでいる途中なのだが)。Barnard College卒業生へ向けた挨拶の内容が素晴らしかったからちょっと引用する。

You are the promise for a more equal world.So my hope for everyone here is that after you walk across this stage, after you get your diploma, after you go out tonight and celebrate hard─you then will lean way in to your career. You will find something you love doing and you will do it with gusto. Find the right career for you and go all the way to the top.

As you walk off this stage today, you start your adult life. Start out by aiming high. Try─and try hard.

Like everyone here, I have great hopes for the members of this graduating class. I hope you find true meaning, contentment, and passion in your life. I hope you navigate the difficult times and come out with greater strength and resolve. I hope you find whatever balance you seek with your eyes wide open. And I hope that you─yes, you─have the ambition to lean in to your career and run the world. Because the world needs you to change it.Women all around the world are counting on you.

So please ask yourself:What would I do if I weren't afraid? And then go do it.

これは挨拶の結びの部分だ。全てのものについては動画と文字起こししたものがある。⇒Transcript and Video of Speech by Sheryl Sandberg, Chief Operating Officer, Facebook | Barnard College シェリル・サンドバーグはただ女性にとって耳にやさしい言葉を投げかけるだけではない。これとはまた別の講演で、サンドバーグは質問の時間をとったのに、女性はほとんど手をあげず、手をあげるのは男性ばかりだったことを例にあげる。もっと女性は自分の可能性を信じ、手をあげていかなければいけないのだと発破をかける。

講演の最後でBecause the world needs you to change it.と述べるところは感動的だ。世界があなたを必要としている。女性は世界の中で戦力に数え上げられている。最後のフレーズである『So please ask yourself:What would I do if I weren't afraid? And then go do it.』はSpencer JohnsonのWho Moved My Cheese? 邦訳はチーズはどこに消えた? だったっけ? の中の一節が元になっているのだと思う。”What would you do if you weren't afraid?”もしなあたが何かを恐れることをやめたら、あなたはなにをやるだろうか?

やめたら、なんていってないが。ニュアンス的にはそんな感じ。かっちょいいねえ。