読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

はたらく魔王さま4巻まで(完結 個人的に。)

いかん。

飽きた。

飽きたらもうおしまいである。しかし飽きるとはどういう現象なのか。先が気にならなくなったらだろう。設定やキャラの行末的な意味だと最初から気になることなんてなにもないんだけど、どう展開させていくのか、そのやり方だけは気になっていたが……。

物語をつくるパターンのひとつに、大目標中目標小目標をつかうことがある。1.物語の目的は主人公が世界を飛び回っているプロハンターである父親に会うことである。2.そのためにはまずハンター試験に合格しなければならない。3.そのためにはハンター試験の予選を突破しなければならない。というふうに、最初に大目標を提示したあとに、その大目標をクリアするための前哨戦、前提としての小目標をクリアしていく方式で、大長編でもこの方式だとわりとわかりやすく物語が進行していく。

はたらく魔王さまの場合は、魔王が再度世界征服をするのが大目標にあたり、その為の小目標として地道に笹塚でバイトをして地位をあげていくのがあげられるだろう。それが4巻まで進んでバイトの地位がたいしてあがらない。世界征服のイメージなんてぴくりともわかない。こいつはどうやって世界征服するつもりなんだ?? 羽根月莉音の帝国を見習ってほしい。

羽根月莉音の帝国は最終的に「国を創る」そして「世界を変える」ことが大目標としてあげられている作品だが、その前提の中目標と小目標に「起業して何百兆円も金を稼ぐ」「土地を実効支配し他国からの妨害に備える軍事力をその資金力で手に入れる」というものがある。物語が開始した時点では手持ちが0円どころか借金してマイナスだが3巻では何百億の取引をする大企業に成長している。

まあ、まるで違うジャンルの作品なので比較は無意味なのだが(じゃあ書くなよ(でも羽根月莉音の帝国はおもしろいんだよ。))。とにかく、飽きたのはそうした小目標がまったく進まずに、よって4巻まで進んだにも関わらず大目標にちっとも近づいていないことだと思われる。もちろんまったく進んでいないわけではないのだが、異世界の話ばっかり絡んできて、結局マクドナルドのバイトがほとんど関係なくなってきているところも残念ポイントになる。

けっきょく異世界からの働きかけで、力を取り戻して能力を復活させてとやっていたら、よくある「覚醒型主人公」の失敗パターンに入り込むだけだ。4巻で最高にがっかりしたのはそこだった。3巻時点での感想に穴がないと大絶賛だったが(それは大絶賛というのか?)、穴がないというか単に展開が進んでいないからそう見えていただけだったのか?? それとも僕だけがこんな文句を言っているのか??

わからん……ここから復活するのかもしれない。最初の設定が後になるほどどんどん無意味化していくのはしょうがないんだけど、この作品の場合タイトルに象徴されているように魔王が真面目に働くという異質な組み合わせからして面白さがそこからうまれているわけであって、もし4巻の方向性でいかれたらただのありふれたクソッタレファンタジーバトル物になってしまうぞ……。

あなたより異世界をうまく書く作家はいくらでもいるんだからそっちにいってしまってはいかーん、とはいうものの最初の方針から一気に話の転換を変えて成功している例もあるんだから余計なお世話なこともあるんだろうけど、それにも理由があるのでそれについてもそのうちかこう…

だめだ。簡単に次巻以降のあらすじをみてみたけどこれは読む気がしない。というわけで僕にとってのこの作品は4巻で完結しました。