基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

生命の神秘

生物学というのはほんとにおもしろくて、人間には思いもよらない能力によって達成されていることを解き明かしていくところが僕は好きだ。

たとえばクジラの中でも、とくにマッコウクジラは1000メートル以上深いところ、ときには2000メートルの深海まで潜るという。どれぐらいの間潜水ができるのかは詳しくわかっていないみたいだが、一時間程度呼吸が持つとして、片道30分。そうすると毎分70メートル近い勢いで下降・上昇しなければいけないわけで、これは現存する潜水艦より早い。一体全体どうやっているのか。

マッコウクジラのおでこには脳油、ワックスがある。海中でのコミュニケーションや反響による測定に使われている器官のせいだそうだが、マッコウクジラは潜水する際に花から海水を鼻腔内に入れ、備考に接するワックスが冷やされ低温固化し、密度が大きくなり、浮力が小さくなる。マッコウクジラは潜るときに浮力を減らし、浮上するときはこの浮力を増すのである。

またマガモは大勢が同時に飛び立ち、着地するのにほとんどお互いに衝突することがない。人間が飛行機にのる場合は実際に人を載せる前に100回以上の離着陸トレーニングと、予備パイロットと、空間コントロール要員が常に指示を出す。そこまでやってはじめて事故を少なくすることが出来る、しかもそれで完全にはなくすことはできないのに、なぜ鳥達はそれを平然とこなせるのだろうか?

鳥には体内にコンパスのような生体磁石があり、それによって遠い土地まで季節ごとに移住したり、生まれ育った場所にまた戻ってくることができるのだと考えられている。なのでやはり最新の仮説では、この生体磁石を使って鳥達は衝突を避けているのだろうと考えられている。それがまたおもしろくて、ひとつはくちばしか、はたまた内耳か、もしくはその両方にあるとされる磁石器官を使っているであろうこと。もう一つは鳥たちの目が化学的な反応を起こしているだろうということ。

その最新の研究によると、鳥達は目で地球の磁場を「見て」いるのではなかろうかということだ。allowing them to "see" the Earths magnetic field probably as bright and dark spots superimposed on ther visual fields。まるで戦闘機パイロットが機械によるアシストを受けてみているような世界を鳥達もみているのではないかという(The Economist17日号を参照)研究者は15000羽の鳥を、8つの国にわたって着陸するところを観察してきたというのだから楽しそうな仕事じゃないか(きっとこんなこといっている人間には計り知れない苦労があったのだろうけれど)。

面白いのが、いつもほぼ確実に北か南かを向いてランディングすること、そして降りて行く時は水平にたいして頭が常に同じ角度を保っていること。そして衝突事故がほぼゼロなこと。こうした謎がもっともっと明らかになっていけば、人間はそれを模倣することができるだろう。兎角自然が生み出してきた叡智というのは凄まじいものがあるのだ。別に鳥がずっとうまく着陸することを考えてきたわけでも、クジラが早く潜る方法を考えてきたわけでもないのに、人間が容易に真似できない能力が自然に備わっているんだから、ほんとに生物はおもしろいよね。