読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

図書館の魔女

うーん傑作。読書中のメモを残しておきます。

・おそらくは言語学者であるというその本職的な立ち位置から得られる練り上げられた「本とそれを内包している世界」へのうっとりするような記述が作品を彩っている。
・本が敷き詰められた場所、叡智の場所という図書館、書のある部屋への偏執的な描写
・手をずっとつないだままでいるという男の夢! その合理的な説明! ウルトラC
・それどころではなく、二人の、権謀術数渦巻く綱渡り的な政治のやりとりをしている時でさえも手をつなぎ合っている二人の間だけに繋がっている意志の表現が! 二人の距離の表現としてどんなに貢献していることか!
・詩が音に変わり、詩が触覚に変わり、詩が舞踊に変わる。言葉はその声質をどんどんと変えていき、その本質を失うことがない。ある時は言葉のわからない人間同士でも、意志を伝え合うことが出来る。ならば、言葉とはいったいなんなのか──。
・「言葉」で周囲を操る「言葉の魔女」はしかし、その最も特徴的な「声」が失われている。だからこそ魔女は、自身の能力を使うために、逆にあらゆる方策を用いねばならなかったといえるのかもしれない。