基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

英語圏におけるlightnovel

ライトノベルの定義とはなんぞやとは定期的に話題になるが、日本でさえ議論が続くのに、英語圏でこの分野はどう受け取られているんだろうか。

中国や韓国、台湾といったアジア系の方面でSAOがめっぽう売れていたり、翻訳も多く反応もよく見えるのに比べて英語圏での受け止められ方はよくわからないところがある。まあ、そもそもあんまり売れていない、売れる土壌がないというのはあるだろうが。それでもまったく売れていないわけではなく、アニメ化作品を筆頭に、やはり一定の認知はされているみたいだ。しかし、この人達ライトノベルが何なのかわかっているのか? とりあえず「ライトノベルはどう定義されているのか」を適当に検索して出てきたサイトからみていこう。

LNDB.info - The Light Novel Database
light novelデータベース。その名前の通り、単なるデータベースでありそれ以上でもそれ以下でもない。ライトノベルデータベースを謳うならライトノベルの定義ぐらいしているだろうと思ったらどこにもない。掲示板もあるが、寂れている。まあちょこちょことレスはついているようだけど、とてもじゃないが活気があるというレベルではない。売上げランキングスレが伸びていて「お前らが売上を議論してなにがどうなるんだ……」と思わないでもなかった。Best selling Light Novels of 2014別に議論しているわけでもないか……。

Light novel - Wikipedia, the free encyclopedia
いわずとしれたWikipedia様である。さあ、ここではライトノベルをどう定義しているのかというと……ライトノベルとは日本で主に中高生ぐらいをターゲッティングしている小説スタイルのことである。Light novelとは和製英語、もしくは英語を用いた日本特有の造語でありしばしばラノベと呼ばれたりLNと呼ばれたりする。大抵4万から5万文字(USでいうところのnovella)めったに200ページを超えることはない。密度の高いスケジュールで発刊され、イラストがついて、大抵の場合文庫本サイズで出る。

歴史についても触れられているが、1970年代に新たに出てきたpulp magazineの発展形であるという見方のようだ。ソノラマ文庫がその先駆けとなり、初期にこのジャンルから出てきた作家として菊地秀行夢枕獏をあげている。まあそう間違っている所もないイメージ。ついでだから日本のライトノベルWikipediaも読んでみたがさすがに本場だけあって力作である。⇒ライトノベル - Wikipedia

What is a light novel?
英語版ヤフー知恵袋。お題はライトノベルってなんだよ! 解答例としては「深いテーマのない、娯楽に徹した小説だよ」とか「短い小説でキャラクターの成長に焦点をあてた物語だよ」とか「イラストのついた漫画・アニメスタイルの小説のことだよ」とか「短い小説のことだよ」などなど。日本のヤフー知恵袋と対してレベルが変わりませんなあ。

What is Japanese Light Novel? | Otaku Kokka
オタク国家というもうそのまんま、日本のオタクコンテンツ系のニュースサイトで書かれていた記事。定義や説明についてはほとんどWikipediaのままだが電撃文庫に集まる異常な数の応募作に触れていたりWeb小説がガンガン書籍化して高い売上をたたき出していることなどについて触れている。KDP⇒出版社から再出版 という流れは、電子書籍が比較的早くから普及していた米国や英国では一般的な流れになっているが、こうしたWeb連載小説という形態はあまりないから珍しいのかもしれない。実際は個人で書いてKDPで出して再出版なんて例もいくつかあるけど、Web連載プラットフォームみたいなものはないんじゃないかなあ。そもそも日本語と違って英語で小説を書くってのはかなり難易度が高いことなんだよね。

What Exactly Is A Light Novel?
ここは一番まともな説明といえる。ライトノベルの定義を巡る混乱をちゃんと認識しつつ、状況をまとめている。長めのダイアローグをライトノベルのひとつの特徴にあげ、読書スピードをあげる試み(ようは漫画・アニメスタイルの文章版ってことだが)などをあげているが結局のところ「定義にまで落とし込めない」という結論に達するあたり、よくわかってる感がある。

Baka-Tsuki
かなり真っ黒なサイトでライトノベルを勝手に英語訳して載せている。だれでも読めるよ! ラノベで英語の勉強ができるねー! ってふざけんなこら!! しかしインターネットを通じて有志を集い、25もの言語に翻訳しライトノベルの素晴らしさを世界中の読者へ伝えようというその熱意はすごい。そして更新頻度も高い。全部で80か90作品ぐらいあるんじゃなかろうか。たとえばデュラララも翻訳が進んでいる。Durarara!! - Baka-Tsukiライトノベルの定義をしているかどうか探してみたけど見当たらず。純粋に翻訳サイトだからまあないか。

How to Write a Light Novel: 7 Steps (with Pictures) - wikiHow
いかにしてライトノベルを書くのか 7つのステップ と題された謎のページがある。1.ライトノベルを書きたかったら、まずはライトノベルを読もう! そしてそのスタイルを分析しよう!2.Plan out your light novel.  どんなライトノベルを書きたいか、よく計画を練ろう! 3.Set a schedule. スケジュールを決めよう! 4.Write your first draft 最初に出来上がった奴はカスみたいな出来だけどそれでも書き上げてみよう! そしたらそれを満足いくまで手直ししていくのだ。 5.Maintain continuity 書き続けよう 6.Publish it onto a computer!ネット上で発表しよう! 酷評されたら直せばいいのさ! 7.Send that work to a publisher 出版社に送ろう! 

ってなんじゃそら! ライトノベルが最初の1項目しか関係ないぞ。ライトノベルならではの要素が皆無で「小説の書き方」でもなんでもいい。How To Write A Light Novel In Five Not-So-Easy Steps | Fantastic Memes こっちは5ステップで「メタとは何か」みたいなことから「内容をシンプルに説明できるぐらいまでじっくりと考えよう」といって俺妹やSAOを例にあげてかなり詳細に書かれている。疲れたから訳すのはやめとくが。

さあ、しかしライトノベルといえばあの涼宮ハルヒの〜という枕で始まる話の多いこと多いこと。マーケティング的に大成功したのが涼宮ハルヒなのだという。その辺はよくしらない。というわけで、一番「Light novel」として認知度が高いのが涼宮ハルヒの憂鬱のようだ。これ、要素が受けたのかアニメの出来で受けたのか、はたまたマーケティングに成功しただけなのかよくわからないのでそのうちもう少し詳しく見てみたいが。

とりあえずの結論としては定義についてやはり混乱が見られるものの、最低限のレベルでは伝わっているようにも見える。実際に部数としてどれぐらい出ているのか、普及度はどれぐらいなのかといったことまで探し出すと時間がかかるので連載物ということにして今後ちまちまと続けていきたい。次回以降で「実際にどんな感想が上がってきているのか」や「英語圏でのLightnovel出版事情」「lightnovelであることを意識して「現地で」書かれた作品について」など書いていこう。