基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

ふむふむ

『私がデビューしたころ (ミステリ作家51人の始まり)』を読んだ。といっても知っている、作品を読んだことのある作家だけだが。デビューにもさまざまなドラマがあるといっても、結局入り口は賞に応募するか個人的なツテかあるいは持ち込みか程度しかないのでパターンとしては少ない。ドラマは故に、「デビュー時の年齢」とか「仕事をやめるかやめないか」「作家として生きていくと決めた瞬間」などにうまれるのだろう。少々特殊な職業、年収が保証されているわけでもないので職業として選ぶのか、選ばないのかという葛藤は読んでいて面白いものがある。

ある人は「それしかできないから」と開き直り、ある人は堅実に兼業作家として、ある人は仕事がうまくいかずに逃げるように、ある人は「今回の応募がダメだったらしばらく本業に集中しよう」と決め。最後のは伊坂幸太郎だ。実際、伊坂幸太郎みたいな作家が最後のチャンスをかけたものを見逃していたりしたら出版社的に逃した穴は大きい(読者的にも)ので、伊坂幸太郎が本業に専念せず作家としてデビューできたこの世界線はよかった。実際には何百人ものデビューできたら大ヒットをとばしていたはずだが志半ばにあきらめていった作家の卵がいるのだろう。