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基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

カオスヘッドデュアル1

VITAで出たからやっている。

本編の方は……引っ掛るところがまったくないなあ。敵にゃあ何の魅力もないただのサラリーマンだし、パワーアップのロジックもなくパワーアップしたら突然なんでもありになっちゃうし、開始数分でこの世界は妄想であるというネタが割れちゃってるのでどうも延々とそれを再確認していくだけのシナリオにも惹かれないし。周囲が全部妄想でありやりとりもすべて妄想であるという前提の元だとシナリオが全部「ということがあったのさ」的に掻き消えてしまう可能性があるので真剣に読む気がしないんだよなあ。あとクソどうでもいいシーンにやたらとカッコつけた文章が(奈須きのこに影響受け過ぎな)流れとちぐはぐ感があるのでかんべんしてもらいたいあとカッコつけない部分でもやたらとくどくどと説明が入るのでその辺も残念。基礎アイディア部分だけは面白くてその周りの肉付け部分がことごとくすべっている印象。

個別ルートもなあ……やってることはそれぞれキレッキレで面白いはずなのに納得感が追いついていかない。梢? ルートも妹ルートも、あれをもう少し分量多めに丁寧に読みたかったという。というか急展開を演出できるようにもともとみんながみんなぶっ壊れ設定になっているからボークみたいなストライクがどんな体制からでも打つことのできる素敵設定になっているんですよな。ヒロイン全員ぶっ壊れているから突然狂ったような行動に出ても問題はないように思えるし、何より妄想の実現化といった核となる設定があるからなんだって起こせるしでどんな急展開でも演出できますよという製作者へ向けられた親切設計。

ただ設定的に可能だからといって納得感が追いつくか、さらにはそれが面白いかといえばまったく別問題で正直いって全部ポカーンとしているうちに終わってしまったという感じ。やっぱり便利すぎる道具はそれはそれで緊張感をそぐのではないかなあ。「妄想が実現化する」っていう大きすぎる大前提があるから、「主人公は妄想の産物でした」と言われても「はあそうですか。まあそういうこともありますよね」以外の感想が出てこない。この世でもっともつまらない3大話のうちの一つは他人の夢の話だが、まさにそうした他人の夢の話を延々と見せつけられているような。