基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

この素晴らしい世界に祝福を!

文庫版八巻まで読んだ。

これはサブ・ジャンル的にいうとまっとうに異世界転生物ということでいいんだろうか。

主人公は死んでから異世界で生き返っているからたぶんそうだと思うが。で、そんな世界で魔王を退治するために冒険に行くのだがおかしな仲間たちが加わっててんやわんやな作品である。基本ギャグ。ただそれなりにバトルもする。鈍感系主人公スタイルなどお約束をひねってひねっていくけれども合間合間にベタな展開も入る。バトルの方はまあ……特に凝っているわけではない。それに死んでもリザレクションで何度も生き返るので死ぬことについての緊張感はまったくない。

転生は知識持ち越しなので持って行った知識で刀をつくってもらったり発明をしたりして金を稼ぐ。この作品、転生が管理人の女神によってあっちへいったりこっちへいったり振り分けられる世界なんだけど僕がちょろっと読んだ中にもけっこう「転生振り分けが運営者によって管理されている」作品がある。これは異世界転生/転移作品が増えていった結果生まれてきた描写なのだろうか。あと、ステータスとか、パラメータとか、スキルとか、新たな街とか、敵のボスとかがあまりにもゲームなので小説というよりかはゲームのプレイ日記を読んでいるような気分になってくる。「俺の考えたおもしろ異世界探求譚」的なおもしろさはあるなあ。

この作品が珍しいのか、それともそんなに珍しくはないのかはわからないがかなり恋愛要素が薄いのも読んでて驚いた部分だ。これはどうなんだろうな。鈍感系主人公をメタ的に皮肉る場面などがあるから(主人公はそれなりに性欲に忠実である)恋愛的な物語にするとあっという間に終わってしまうため回避しているのかもしれない。さすがに後半になってくると恋愛要素的な部分も出てくるのだが、ごくごく薄めである。

また、著者にとってこれが何作目に当たるのかは知らないが進んでいくうちに少なくとも話作りの面ではずいぶんしっかりとした構造を持ったものになっていくのも読んでいて楽しい部分である。最初は単発のネタの組み合わせみたいだったのが次第に大長編ドラえもんみたいな話作りになっていく。成長というよりかは、最初からできたけど単に意図的に話をそうコントロールしているのかもしれないけれど。

しかし『この素晴らしい世界に祝福を!』というぐらいだから最後はこの世界に安息を見出すんだろうけど、どう終わるのかがみえないなこの話……わりと異世界での「生活」を描いているだけに単純に魔王を倒したからといって終わりにはならなそうだけど。なろうではちゃんと終わったらしいが……。ともあれとりあえず書籍版は読み終わってしまったからオーバーロードでも読もうかなあ……