読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

辺境の老騎士 2章まで

オススメされたやつ。

熱は出てないのだがどうにも体調が悪くて動けないので黙々と読んでいた。なろうでは異世界転生物の、それもハーレム物ばかり読んできたのでこの辺境の老騎士はだいぶ読み味が違うのもいい。主役はタイトルの通り老騎士で、特に目的地のない一人旅にでる。いわば死に場所を探す旅のようなものだ。魔王を倒すような大目標は当然存在せず、あちこちを旅しながら見たことのないものを見て、食べたことがないものを食べる。その過程で人助けをしたり、新しい武器を手に入れたり、厄介事に巻き込まれていく。

で、これがなかなかおもしろいわけだ。描写は丁寧で、たとえば新しい武器を手に入れるにしてもてってれー、新しい武器を手に入れた! 効果は攻撃力+20! みたいなゲーム的な感覚ではなく、重さはどうで振った感じはどうでどのような作りになっていて見た目はどうなのかというのがじっくりと描写されていく。戦闘も同じで、一動作一動作が事細かに記されていくので絵が浮かぶ。メインのひとつである料理描写も実にうまそうに進行していきと展開それ自体というよりかも世界を掘り起こしていくような作品だ。

老騎士というイメージ、あっちこっち旅をして人助けをしている姿を読んでいると『ウィッチャー3』のゲームを思い出す。白髪の戦士が大きな目標のためにあっちこっちを駆けずり回るゲームなのだが、サイドクエストが充実していて人助けをしてモンスターと戦ったり、時にはカードゲームで遊んだり、武闘大会に出て素手で殴りあったりと好きなようにいろんなことができる。サイドストーリーも単なる「○○を何匹狩ってこい」的に単純な作業ゲーじみたものではなく、何に困っているのか、どうしてそのような状態になっているのか、どうやって解決するのかについてほとんど本編といってもいいぐらいに練りこまれているすぐれもので、これもまた世界それ自体にどっぷりと浸かり込んでいくゲームなのだ。

いまのところすごくおもしろいしこういうファンタジーが書ける人がいるんだなあ、という感じ。これは完結しているし先を急いで読むような作品でもないのでのんびり読みましょう。

※カクヨムでもなんでもいいので「これは読んでおいたほうが良いぞ」というものがあったらオススメを教えてくだされ。