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基本ライトノベル

ライトノベルについて書くブログだったはずだけど日記のブログだよ

『君の名は。』す、すげーー……

『君の名は。』観てきた。

僕は新海誠作品、言の葉の庭と秒速しか観てないので(秒速ははあ……という感じで、言の葉の庭はおもしろかった)本作はわりとフラットに観たと思うけれど、これがもうめちゃくちゃおもしろかったな。恋愛物の単純な「だるさ」をSF設定の導入でドラマに仕立て上げていて、恋愛物としても良いしSF/ファンタジーとしてもよくまとめあげているなと。背景に挿入されれるカット、ド派手でこそはないものの動きの一つ一つが美しく、BGMもあまりにも素晴らしい。映画館で観る価値のある映画だ。

構成にも隙がない。前半でじっくりと入れ替わりの「始動」を描きながら一気に加速させて「入れ替わりに気がついた後の状況」の描写を描くテンポ感と、それでまったくおもしろさが損なわれない画面密度が素晴らしい。正直最初の20分ぐらいだ、大丈夫なのか!? 本当に大丈夫なのか!? と思っていたのだけどそこまでたどり着いたら「ああもう全然だいじょうぶだ! すばらしい!」と絶賛ムードへ切り替わっていた。

そんでもってその「加速」は素晴らしいけれども、え、あとの尺はどうすんの? と思ったら後半からは別のSF設定が導入され男と女は出会いたくとも出会えない。この「出会いたくとも出会えない」というのが僕個人が考える恋愛物としては必須の要素である。好きだという気持ちがありながらも、言えずに日々を過ごしていくみたいな作品は存在しているはずのドラマを薄めて引き延ばしていくうちに別物になってしまう。

「入れ替わり」という要素を活かしているひとつのギミックとして、「都会」と「田舎」で入れ替わりが起こるのも良い。田舎には田舎の「悪さ」が、都会には都会の悪さがあり、同時にそのどちらにも風景的な美しさが存在している。テンポよくその両者を切替て見せていくことで見事なまでに日本の縮図みたいなものを描き出しているように感じたものだ。そうやって丁寧に「入れ替わり」を扱いながら、本作ではゴールを単に「入れ替わりの解決」に置かずに、その先へと駆け抜けてみせた。いやーゴジラに続いてここまで突き詰めた作品がみれるっていうのは本当にこの夏は嬉しかった。