基本雑記

日記ブログ

ゆるキャン△

アニメが凄くおもしろくてついつい原作も最新巻まで読んでしまった。

基本的に可愛い女の子たちが和気あいあいとキャンプを楽しむというそれだけの話なのだけれどもお互いの価値観への距離感がきちんとしていて安心して読めるのも良い。ひとりでキャンプするのが趣味の女の子と、めっちゃアクティブに人を巻き込んでみんなで楽しくキャンプする女の子が中心になって話を動かしていくんだけど、一人でキャンプする女の子がみんなとキャンプする楽しさを知る──というところはちゃんと一つのクライマックスとしてあって、でもちゃんとその後また「ソロキャンプもいいなあ」ってそれぞれの良さを肯定するんだよね。

周囲の人間もまた、そういう子を否定するわけでもなく「一人でキャンプするのが好きなんだよ」と肯定して、お互いの価値観に特に踏み込まない。けど一緒にやる時は一緒にやる、そういう当たり前のことがちゃんと描かれていくのがいいなあと。その距離の縮め方もじんわじじんわりと丁寧にしているのがまた良い。個人的にすごいなと思ったのが、一人でキャンプする女の子とワイワイキャンプする女の子たちの部活(というかサークル)が、「同日に別々の場所でキャンプをする」展開を最初の方に入れていて、そこでは距離が離れているけれどもLINEでお互いはつながっていて情報のやりとりも密に行われていて、それでお互いがお互いの場所から夜景だったりそれぞれのおもしろポイントだったりを共有することで、「離れているけど繋がっている」っていういまの価値観が強く反映されているいいシーンだなあと思うんだよね。

シェリー・タークルはTEDブックストークやその著書で「つながっていても孤独」として、SNSでつながっていても心が満たされない現代の人間関係を捉えてみせたけれども、実態としてはそういう側面もあるし、「離れていても繋がっている」と思える瞬間もあるし、両極端な話ではあるのだよなあと思ったり。マンガも風景は(コマ割りも演出も含めて)最高なんだけど、やっぱりアニメは色もつくし音楽もつくからいいなあとどちらも楽しめる作品です。