基本雑記

日記ブログ

メガロボクス

あしたのジョー原案のアニメ。全13話。「原案」なので世界観もキャラクタもまったくの別物。荒廃した世界で、身体能力を向上させる様々な機能を持った”ギア”を付けたメガロボクサーたちが戦う一大イベント「メガロニア」に、正規のIDを持たないジョーことジャンクドッグが挑む──この大舞台でしか戦うことの出来ない宿敵、勇利(実質力石徹)と戦うために。とかそんな感じの話で、多くの要素はあしたのジョーからきている。

ウーンと思うところもあるが、楽しく観れた作品だった。本作自体があしたのジョーのいわば「偽物」に当たるわけだが、それを投影させるように作中のジョーたちが「偽物」から「本物」になれるのか!? と挑戦を続けていく。プロットとして特別なことはほとんどないぶん驚きみたいなのはないけれども、各話数ごとの進め方はとにかく堅実にうまい。「立つんだ、ジョー!」などの超有名ゼリフをどう再現するのか──などのメタ的な見方ができるのもいい。実際、そのセリフが飛び出す第11話は非常に燃える、熱い回だ。

最後までテンションが上がらなかったのはギアの扱いとボクシング・シーンがぜんっぜんおもしろくないことで、こればっかりはどうにかなんなかったのか……と思うばかりであった。特に最終回がなー……。このシナリオでいうとギアがこの扱いになるのはもうしょうがないし、ギアの扱いを変えるんだったら根本的に別の話にしないといけないので文句を言ってもしょうがないとは思うんだが(メガロボクスの中で注目を集めるためにジョーはあえて”ギアレス”、つまり生身のボクサーとして戦うことを選び、ギア持ちの相手を倒していく)。

ギアの性能差の話などがもっと話に絡んでくるのかと思いきやそうしたテクニカルな話はほとんどなく(あるにはあるんだけどなー)、最終的な展開などもあって「わざわざギアとかいう設定つける必要あった?」と思うしかないところなのだが、じゃあ仮にこれを普通のボクシングにしてたら、どうあがこうともそれまんま「ジョー」になっちゃってリメイクと大差なくなるよねという話もあり、いろいろ難しいところだ。判断としてはわかる。それとは別にボクシング・シーンがめちゃくちゃつまらんのはもうどうしようもないのだろうな。

最終話は勇利vsジョーの一番盛り上がるべき決戦なわけだがなんの臨場感もないボカスカ殴り合っている場面が続くだけではあ、早く終わってくんねえかな……という気持ちになってしまった。セリフとしてもぐっとくるものがまったくなし。まあ、もちろんいろいろとIP上の制約があるんだろうし制作側としても本意ではなかったのかなとか推測してしまうところもあるが、それにしたってなー。とはいえわざわざちゃんと最終回まで見れるほどには毎週楽しみにさせてもらいました。ありがとう、ありがとう。